訃報に接して
2012年 12月 05日
18代目中村勘三郎さんが亡くなった。あまりに早すぎる。
歌舞伎のことはよく知らないが、僕と同い年で子供の頃からテレビに出ていたから、どこか親近感を抱いていた人だ。
「歌舞伎は、江戸時代には現代演劇だったんだ」という彼の言葉が印象に残っている。
歌舞伎を伝統芸能の枠に収めず、時代と共に変化・進化していく芸能として捉えていた。海外公演やスーパー歌舞伎、平成中村座などパワフルに活動して攻めの姿勢を貫いた人だった。
ふと、「突っ走った、駆け抜けた」という言葉が浮かぶ。ゆっくりとした歩みでいいから、もっと活躍し続けてほしかった。実に残念。
心から、ご冥福を祈ります。
by horonekop
| 2012-12-05 18:07